社会保険労務士試験「プチ講座」

 みなさん、こんにちは。本日は、「厚生年金保険法」の試験対策についてお話ししたいと思います。
 「厚生年金保険法」は、前回の「国民年金法」、前々回の「健康保険法」と同様、選択式5点、択一式10点のフル科目です。すなわち、「勉強量」がものをいう科目の1つです。
 この科目の攻略法のポイントは2つです。
 一つは、「健康保険法」と「国民年金法」で習得した知識をフル活用することです。
 「厚生年金保険法」と「健康保険法」は、狭義の「社会保険」として一括りの関係にあります。したがって、「適用」や「標準報酬」などの規定について共通項目が多く存在します。
 また、「厚生年金保険法」と「国民年金法」は、「公的年金」として1、2階の関係にあります。したがって、「給付」や「通則」などの規定について共通項目が多く存在します。
 このことを上手く利用することによって、「厚生年金保険法」独自の規定をあぶり出し、そこに集中して時間を費やすことが効率の良い学習方法になります。
 もう一つは、保険給付については、「老齢厚生年金」よりも、定番問題が非常に多い「障害厚生年金」と「遺族厚生年金」に狙いを定めることです。「老齢厚生年金」には、「特別支給の老齢厚生年金」を始め数多くの経過措置が設けられており、これを逐一押さえて行くことは「費用対効果」を考えたときに決して得策ではありません。ちなみに、平成27年度の「択一式」での出題実績は、70肢中10肢でした。(例年もほぼ同様です。)「選択式」については、AからEまですべて「特別支給の老齢厚生年金」に関する問題でしたが、いずれも「択一式」の基本論点(主に数字)からの出題でした。
 なお、平成27年10月から「共済年金」が「厚生年金」に統合されていますが、この部分を如何に要領よく押さえるかについても、次回の本試験に向けて重要なポイントになります。
 「改正事項」は、社労士試験の一つの目玉ではありますが、近年の特徴として、「非常に単純な問題(知っているかいないか)」に終始していることが挙げられます。その理由は、「改正事項」に複雑なものが多いからです。当たり前のことですが、作問者にとっても「改正事項」については初めて出会うことになるため、深く理解する時間がないまま作問に取り掛かることになり、結果として「難しい(応用)問題」は(怖くて?)作ることができないということです。
 したがって、「単純な論点」をコレクションして行くことが「改正事項」に対する特効薬になります。
 最後にちょっと驚くべきデータをご紹介します。平成27年度の本試験における「厚生年金保険法」の過去問ベースの出題率は、「択一式」92%、「選択式」100%でした。
 次回は、難敵「一般常識」の試験対策についてお話ししたいと思います。

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