必勝!社会保険労務士試験・第4回

本日は、「記憶の方法」についてお話ししたいと思います。
社労士試験は、「記憶の試験」です。「記憶よりも理解が大切だ」と言われる方もいますが、やはり「記憶の試験」だと思います。
その理由は以下の3つにあります。
1.試験の約3分の1は「数字」がらみの問題です。「数字」については、そのほとんどがはっきりした(あるいは分かりやすい)根拠がなく、また、毎年ころころと変わるものも少なくありません。
2.試験科目の多数を占めるのが「保険法」です。「保険法」は、一定のルール(保険料の徴収方法や保険給付の支給要件・支給内容など)を定めたものであり、少し乱暴な言い方をすれば、スポーツのルール(たとえば、野球はスリーアウトでチェンジになる)と同じで、その一つひとつに根拠を求めて理解しようとすることは、もとより意味がありません。
3.「数字」と同じくらい試験の重要論点とされるものが「用語」です。法律関係に登場する「用語」は、独特のもの(「雇用継続交流採用職員」って、一体あなたはナニモノですか!?)、長いもの(雇用保険被保険者関係届出事務等処理簿、全部で18文字!これで一つの帳簿の名前です。)、同じようで違うもの(特定○○○、特別○○○、特殊○○○、特例○○○・・・何を基準に使い分けているのでしょう???)が多く、また、日常生活の中で口にしないこともあって、強く意識して(あるいは工夫を凝らして)記憶しようとしなければ覚えることができません。
もちろん、理解した上で記憶することができれば、覚えることも早く、かつ、忘れにくくなることに異論はありませんが、残念ながらそういったものはそれほど多くありません。
そこで、如何にして「記憶」して行くか=「記憶の方法」が受験勉強にとって最も大切なことになります。
合格するためには、約1万個(市販の基本テキストでいうと、1ページあたり約10個)の記憶にチャレンジしなければなりません。したがって、単なる「丸暗記」では到底太刀打ちできないことになります。
これに加えて、法律の学習は、その学習の量が記憶の定着にストレートにつながらないことが大きな特徴です。
あたり前の話ですが、法律は勉強するために作られているわけではありません。したがって、子どもの頃の学校の勉強のように積み重ねが効かない(足し算、引き算、掛け算、割り算・・・と順を追ってやって行くわけではないので、学習したことが次の学習の土台にならない)ことになります。
また、学習する40余りの法律は、いわゆる「縦割り」になっていて、互いの関係性が薄く、同じような項目でもその内容が微妙に違うものになっている(試験ではそこを突いてくる)ため、これまた学習の量に比例して記憶の量が増えていかない(むしろ忘れる量が増えていく)ことになります。
では、具体的にどのような「記憶の方法」があるのか。これについては、次回お話ししたいと思います。

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